難聴での障害者手帳のメリットと申請・取得の流れ

難聴

こんにちわ。
私の母は高齢のため難聴で、この度障害者手帳を無事取得できたのですが、わからないことばかりでいろいろつまづいて、いろいろな人に問合せして教えてもらったりしたので、これから手帳を取得する方の参考になればと思い、手帳を取得を書いておこうと思います。

ご両親が難聴で手帳がとれるかもしれないと思ったら、ぜひサポートして進めてあげてください。

尚、手帳の申請窓口は補装具費支給(補聴器購入費用の助成)申請の窓口と同じなので、手続きを同時に進めることができます。前半の流れは同じですが、あわせて聴器購入費用の助成の流れもご覧ください。

障害者手帳のメリット

まず先に、さらっと手帳のメリットをご紹介しておきます。手帳は取得さえしていれば、その時々で提示するかしないかは自由なので、取得だけはしておくと良いです!

尚、難聴の身体障害者手帳は、「聴覚または平衡機能の障害」という区分になります。症状の重い2級・3級が第1種身体障害者、 症状のやや軽い4級・6級が第2種身体障害者となります。

1. 補装具(補聴器)の助成

こちらは別記事でご紹介しますが、どの等級でも補聴器購入費用の一部を負担してもらえます

2. 税金の軽減(障害者控除)

本人または扶養家族が身体障害者手帳を取得していると、障害者控除を受けることができるので、所得税や住民税が軽減されます。

3. 交通機関の運賃割引

バスやJRなどの運賃の割引が受けられます。聴覚障害の場合、JRは100km以上利用で本人と介助者の運賃が半額になります。バスは、私の自治体では、第1種で本人と介助者の運賃が半額、第2種で本人の運賃が半額でした。自治体によって異なるようですので、市区町村のHPで調べてみてください。その他、タクシーや飛行機でも割引が受けられます。

4. NHK受信料の割引

本人が契約者で世帯主の場合、NHK受信料が半額になります。

5. 公共施設の利用料割引

美術館や動物園、テーマパークなどの公共施設で割引があります。
その他、自治体によって大きく異なりますが、市営ホールや市営駐車場の利用料割引サービスがあります。

それでは、難聴で障害者手帳を取得する流れです。

Step1.医療機関にて検査・意見書の作成を依頼

まずは、医療機関(耳鼻科)にて聴力の検査を受けますが、必ず補聴器相談医に認定されている医療機関へ受診してください。

私は失敗してしまったのですが、大学病院へ行けば安心かと思い、行ってみたら若い担当医師に当たってしまって、その先生、手帳の申請のことをよく知らないみたいだったのです。窓口で後から聞いたら、やはり、指定医師以外だと認定について詳しくないケースが多いとのこと。

下のリンクから地域別のPDFが見れますので、お近くの認定医を探してください。

▽日本耳鼻咽喉科学会 認定補聴器相談医
http://www.jibika.or.jp/members/nintei/hochouki/hochouki.html

聴力の検査を受け、手帳が取れそうかどうか相談してください。補聴器認定医の先生なら経験豊富なので、その場で、「このくらいの症状だと4級が取れそうですね」等と教えてくれます。そもそも、申請するのは自治体の窓口ですが、判断するのは耳鼻科の先生なので、先生が「(手帳が)取れる」と言ったらほぼ取れるようです。

尚、インターネットで検索すると「両耳の聴力レベルが70dB以上でないと手帳が取れない」といった目安が出てきますが、あまり鵜呑みにしない方が良いそうです。

取れそうだった場合、手帳の申請に必要な書類の作成をお願いします。「相談記録票及び医学的判定(意見)書」という書類です。医療機関により料金は異なりますが、書類作成費用は通常3,000~5,000円くらい、1週間程度かかる場合が多いようです。

Step2.医療機関にて意見書の受け取り

後日、作成してもらった書類「相談記録票及び医学的判定(意見)書」を受け取ります。

※手帳申請と同時に、補聴器購入の助成を受ける場合は、補聴器ショップで見積もり作成の際にこの書類が必要になるので、先に補聴器ショップへ行きます。詳しくは聴器購入費用の助成の流れをご覧ください。

Step3.障害福祉課にて障害者手帳の申請

市区町村の障害福祉課(障害福祉相談課など、自治体によって申請窓口の名称は異なると思います)へ申請します。その場で申請書を記入することになると思います。

持ち物は、(作成してもらった)診断書、証明写真、印鑑、マイナンバー通知カード、その他本人確認書類(保険証や年金手帳)です。

証明写真は、スナップ写真の切り抜きで良いと言われたので、スマホで撮影した写真を4分割サイズに縮小して、コンビニのネットプリントサービスでプリントアウトしました。(定規とカッターを持参しましたが、窓口の方が良い感じのサイズに裁断してくれました。) 今はスマホアプリでも証明写真が作れます。

▽証明写真アプリ(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.gr.java_conf.siranet.idphoto
▽証明写真アプリ(iOS)
https://itunes.apple.com/jp/app/%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E6%9B%B8%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9/id919409463

Step4.障害福祉課にて障害者手帳の受け取り

約2ヶ月程度で、自宅に障害者手帳申請の受理通知が届きますので、窓口に受け取りに行きます。自治体により異なると思いますが、私の場合、日時を予約して手帳の受け取りに行きました。その場で、等級別のメリット・割引サービスを丁寧に説明してもらいました。

これで身体障害者手帳の取得は完了です!

難聴は本人も周りも大変なことが多いですが、使えるメリット・割引サービスは活用させて頂きましょう!