こんにちわ!
前回は、稽留流産が発覚しましたと自暴自棄気味に書いて終わってたのですが、
今回はより大事なその後の処置について書いておこうと思います。
掻爬手術か自然排出か
稽留流産後は、掻爬手術か自然排出か、どちらかの選択を迫られます。
①掻爬(そうは)手術
人工的に掻き出す手術。
手術なので、子宮内膜を損傷してしまうリスクがあり、多少のダメージは避けられない。一方、自分で日程を決められるので、仕事などの都合がつけやすいというメリットがある。
病院によって多少違いはあると思いますが、自分が受けた日程説明は以下です。
- 前日夜から絶飲絶食。
- 当日は朝イチで子宮の通り道を広げる処置を行い、数時間待った後に実際の手術を行う。
- 掻き出す手術自体は5分程度で終わるが、麻酔が切れるまでの療養が必要なので、夕方まではベッドで休む。
- 料金は1万円程度とのこと。(採卵より大掛かりなのに、比べ物にならないくらい安い!保険のおかげ?)
後で調べたところ、掻爬手術を行った場合は子宮にダメージが残るので、その後の妊活は2~3ヶ月空けたほうが良いという意見が多かったです。
②自然排出
自然に排出されるのを待つこと。
体への負担が少ない反面、人によって排出される時期がまちまちで予測が難しい点、完全に排出されない可能性がある(=不全流産状態となり、結局手術も行うケースがある)、長い間排出されないと感染症などのリスクがある(結局手術が必要)といったデメリットもあります。
それと、排出時は結構な出血と痛みがあるとのこと。
どちらが良い?
つまり、できれば自然排出の方が体に負担もなく手術のリスクを避けられるのでベターですが、いつ排出されるか予測できないし、状況によっては結局手術になるケースもあり、結構どっちもどっちのようです。
手術もかなり痛いとのことだし自然排出もかなり痛いとのこと。痛さもどっちもどっちのようです。
私の場合、最初は「仕事もあるし、いつ来るかわからない不安に怯える毎日も嫌なので、手術してもらう方を検討しています!」と強気で言い切りましたが、上記の手術の説明を聞いて怖くなって、「やっぱりちょっと待ちます…」となりました。
個人的にはこの“子宮を広げる”という処置がものすごく怖く感じました。自然排出が痛いとは言っても自然の痛みだから、生理痛とか出産の痛みとかに近いはずなので、こっちのほうが絶対マシだ!と思いました。
病院によってだいぶ意見がバラつくようですが、私の場合は、発覚日(=心拍停止からおそらく8日目頃)から4週間ほど待って良いと言われました。
自然排出に至る経過
結論から言うと、心拍停止したであろう日から数えて31日目でやっと自然排出しました。人によっては1~2週間程度で自然排出に至る人も多いようなので、私はかなり遅い方だったと思います。
- 心拍停止後17日目:出血(と言ってもほぼ茶オリ)が始まる
- 心拍停止後27日目:出血が始まる・腹痛レベルやや上昇
- 心拍停止後31日目:自然排出
- 心拍停止後36日目:出血がほぼ終わる・体温低下
心拍停止後17日目が、途中で一度様子を見ましょうと言ってた診察予定日でした。出血が始まったので、しばらく待ってみることに。ですが、出血と思ったのもつかの間、ほぼ茶オリ&時々微量の出血という期間が長かった。
ただし、茶オリ・出血がある人は、自然排出に至る可能性が高いと言われたので、辛抱強く待つことに。(というか、手術怖い)
その後、(心拍停止したと思われる日から数えて4週間後になって)ようやく出血が増え始め、その3日後についに自然排出に至りました。
自然排出した時の様子
ここからはちょっと出血など生々しい話なので、不快に思われる方は逃げてください…
私自身、掻爬手術のことや自然排出の様子など、いろんな人のブログを拝見して、心の準備をさせてもらったので、書いておこうと思います。
当日は平日だったので仕事中でしたが、昼ごろから「結構お腹痛いな」という感じ。私は生理痛もあまりひどくならないタイプですが、中レベルの生理痛のような痛さでした。「今日あたり来るかも?」とは思いつつ、普段どおり夕方に帰宅し、夕食を済ませて寝っ転がって映画を見ていました。
夜21~22時頃は、結構なレベルの痛さで、痛さにかなり大きな波があるなと思いました。
映画が終わった23時のタイミングでトイレに行ったものの、「テテテ…」となるくらい痛い。出血も生理2日目みたいに結構な頻度で出る。次の日も仕事なので、とっととお風呂を済ませて早めに寝ようと思い、お風呂に入りました。
お風呂に入っても相変わらず波のある痛さで、「やばい、かなり痛い…」と涙ぐみながらも、レバー(生理の時におなじみのアレ)のような小さい破片が不定期に出つつ、波がきてる時は痛くて動けず立ち尽くしたりしながら、髪を洗っていました。が、ついに!
ボトッボトッ…
結構大きめのレバーのかたまりが2つ立て続けに足元に落ちたので、すごく慌てました。
うっわ…という感じ。というか本当にお腹が痛い…
次の瞬間、「あ、出る」と思ったのか無意識だったのか、とっさに右手を添えました。
ボトッ…!!
右手でキャッチしてしまったのが、レバーではない、見たことのない物体。
第一印象は「グッロ…」でした。
怖くてあまりよく観察できなかったのですが、これが胎嚢(たいのう、=胎児の袋)ってやつですね。今までのレバーとは違って赤くなく、むしろ白~半透明なブヨブヨした膜のようなものと周りに内蔵っぽい?ものが付着しているような… 私の場合は、袋部分は8cm程度、結構大きいなという印象でした。
この時、右手に胎嚢を持ちながら、あまりの腹痛でしばらく泣きました…
その後もしばらく小さいレバーは出続け、腹痛は続き(波というか、もうずっと激しく痛かった)ましたが、頑張って洗髪を終えて体も洗いました。
しかし、とにかく出血がひどく、ひたすら出続けるので、お風呂から出れない。シャワーで流してから浴室のドアを空けるまでの間に一瞬でまた血まみれに、という感じでどうにもならず、10分ほどシャワーに打たれながら呆然としていました。
病院からは、「自然排出したら、翌日胎嚢を持ってきてください」と言われていました。何かの研究に使うんでしょうか?(希望があれば、8万円程で染色体検査をしてもらうことができる、とも言ってました。)でもサルベージしてジップロックするのも面倒だったし、持っていくことで自分にメリットがあるとは思えなかったので、そのままサヨウナラしました。なんだかかわいそうですが、仕方ない。
自然排出後の経過
自然排出の後は、排出前よりはだいぶ楽なものの、まだまだ結構が腹痛がありました。深夜に主人が帰宅しましたので、ケーキを買って来てもらって、寝ました。
翌日もまだ腹痛があり、なにより元気よく会社に行く気持ちが無かったので、会社はお休みさせて頂きました。直属の上司には「最悪手術ですが、ひとまず自然に出るのを待ってるところ」と伝えていたので、察してくれたかと思います。
その後3日ほどは出血も腹痛もそれなりにあったので、一番最悪のパターン「自然排出で痛い思いをしたのに全部出きらなかった(不全流産)ので、結局手術も必要になるパターン」が頭をよぎり、かなり不安な日々を過ごしました。
ですが、排出後5日目あたりでだいぶ楽になり、基礎体温も下がってたのでホッとしました。
さらにその翌日が診察日だったので見てもらいましたが、「きれいに全部出きっていますのでもう大丈夫です。」と言ってもらえました。
良かった!なんだか寂しいけど、まぁ良かった!
【その後の追記】自然排出後は、約1ヶ月後に生理が来ると病院で言われていました。私は、排出から34日後で無事生理が来まして、通常に戻りました。
自然排出後の妊活
ネットでは、「流産後は1~3ヶ月間を空けると良い」みたいな情報を良く見かけましたが、掻爬手術と違い、自然排出では子宮にほとんどダメージが無いので、数ヶ月お休みしなくてはいけない等の決まりはないとのことでした。先生いわく、「1回生理が来た後なら体外受精等の再開が可能」とのことでした。
むしろこんな記事も見かけました。
“以前は、流産後は6か月以上は間を空けることが推奨されていたが、最近の研究だと、間隔が早い方(6か月未満)の方が出産成功率が高かった“という内容です。
次の妊娠までの間隔が6か月未満のグループで出産成功率が最も高く、妊娠期間中に合併症を起こした割合が最も低いことが分かった。研究チームは、「(間隔が短いと)再び流産する確率が低いのみならず、帝王切開の必要性も、産まれてくる子が未熟児や低体重児の可能性も低いようだ」と指摘している。
出典:流産してしまったらすぐに妊娠を!出産成功率がアップ 英研究 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
ということで、私はちょっと疲れたので少し妊活はお休みしたいと思います。
読んでくれた誰かの参考になれば幸いです。
そして、読んでくれた誰かに幸せが訪れますよう、ささやかにお祈りします!
それではまた!