急に寒くなってきたので、犬用ブルゾンを作りました。
市販のものはフード付きが多いのですが、犬はフード被りたくないと思うし、重たくて邪魔になり、洗濯時に乾きづらいだけで不必要だと感じてしまうので、個人的にはフード不必要派です。
ハンドメイドだと、思い通りの形に、好きな布で作れるので本当に楽しいですよね。
ということで、今回は前開きの犬用ブルゾンの型紙です。
犬服前開きブルゾンの無料型紙ダウンロード
3.5kgの小型犬のものになります。サイズ調整などしてご利用ください。
犬用前開きブルゾン型紙無料ダウンロード(PDF形式/29KB)
ちなみに、生地をもう少し厚くしたい場合、袖以外の部分をもう1セット作って裏地にすることも可能です。
型紙の調整方法と必要パーツの採寸
①背丈
首から尻尾の上までの長さですが、それより短くても大丈夫です。
②胴周り・③ウエスト周り
作りたい胴周りの半分の長さを「前身頃:後身頃=2:1」で作ります。前開きなので、多少ぴったりでも簡単に着せることができますが、胴周りサイズに余裕として「×1.1~1.15」くらいのサイズ感が良いと思います。ウエスト側を少し細くした方がガバガバにならずぴったりフィットしますので、体型に合わせて調整ください。
前開きなので、重なる部分(ボタンをつける位置)が必要になります。
今回の型紙では重なりを2cmとりましたので、実際作りたいサイズに重なり幅の半分(=1cm)を追加した長さができあがり線になり、折り返し分として2cmプラスした長さの型紙を作っておき、更に5mm~1㎝ほど余分に縫い代として布をカットします。
④脇の長さ
腕下から後ろ足の付け根までの長さですが、それより短くても大丈夫です。
また、前見頃と後見頃の脇をつなげた時に、裾部分がなだらかな曲線になるように調整します。
⑤前身頃の丈
男の子の場合は、首元からチン上までの長さ以下にします。女の子はおしっこがかかる心配がないので、緩やかなカーブで大丈夫です。
袖の形について
普通袖Tシャツの形と同様です。左側が前見頃側、右側が後見頃側にくっつきます。左側が谷型、右側が山型になっている方が自然です。が、少し厚手の生地で作る想定で、(フィット感より縫いやすさ重視で)カーブを緩やかにしました。
袖と見頃側の曲線の長さを等しくするのが一番大事です。前身頃+後見頃の腕周りが袖の上の曲線が等しくなるように山のカーブを調整します。袖全体の幅で調整する他、曲線を長くしたい場合は深くえぐる曲線に、短くしたい場合はなだらかな曲線にして調整します。前と後の長さの境目が肩の縫い合わせ部分になりますので、▲印をつけておくと目安になります。
縫い合わせる箇所の長さを等しくする調整
同色の実線部分はそれぞれ縫い合わせる所なので、長さを合わせる必要があります。前述の袖(赤と緑の線)以外は直線なので、特に難しい箇所はありません。
肩線の角度
肩の線は、直角に合わせた時にぴったりくっつくように調整します。首のラインや腕周りも、なんとなく曲線がつながるようにします。
必要パーツ(首リブ・袖リブ・裾リブ)の採寸
各リブ処理のため、帯状の長いパーツが必要になります。それぞれ必要な長さを測っておきます。
袖リブは、「袖周りの長さx0.8」程度で良いかと思います。袖完成後に、輪っかにして縫い付けます。
首と裾は、重なり部分の2cm部分を少し超えたあたりまでつけますが、「つける位置の長さ×0.9」くらいのリブを引っ張りながら縫うのでだいたいで大丈夫です。水色と紫の線あたりにつけます。
また、首リブと裾リブは、輪っか状ではなく木の葉型(両端を斜めにカット)の帯を用意します。
巾はお好みですが、「(作りたい幅+縫い代1cm)×2」の巾が必要です。袖リブを2cmの高さにしたい場合は6cm、襟と裾リブを3cmにしたい場合は8cm巾で用意します。
型紙完成
後見頃は「わ」を中心に倍の大きさにします。前身頃と袖は左右対象の形で2枚ずつ必要になります。
こちらはニットキルトという生地です。中に薄っすら綿が入ったニットです。
また、裏地をつける場合は、後見頃と前身頃をもう1セット作っておきます。裏地の前身頃は折り返し部分が必要なく、ステッチする箇所より少し長い程度で大丈夫です。
以上、犬用前開きブルゾンの型紙完成です!
作り方は続きの記事をご覧ください。