こんにちわ。
今年の夏は暑かったですが、長い長い夏が終わったと思ったら急に冬になったので、犬用の冬服を作りました。
犬用前開きロンパースの型紙無料ダウンロード
ちょっと厚手のキルト生地でロンパースを作ろうと思ったのですが、そこまで伸縮性が無いので、前開きにしました。こちらはその型紙になります。
犬用冬服前開きロンパースの型紙無料ダウンロード(PDF形式)
3.5kgの小型犬のものですが、必要に応じて調整してください。上半身は、前開きブルゾンのものの流用です。
型紙の調整方法と必要パーツの採寸
①背丈
首輪の位置から尻尾上までの長さです。短いとパツパツになってしまうので、ぴったりか少し余裕があるくらいがいいかもしれません。
②胴周り
前開きなので、そこまで余裕がなくても大丈夫です。必要な胴回りとウエスト周りのサイズに、それぞれx1.1くらいのゆとりをもたせた長さを完成サイズとして、後身頃:前身頃=2:1くらいに設定すると良いです。
また、前開きなので、重なる部分が必要になります。(重なりが2cmの場合、作りたいサイズに1cmプラスした長さができあがり線、更に重なる部分を2㎝プラス、そこから縫い代が1cm程度必要。)詳しくはブルゾンの型紙調整の記事をご覧ください。
犬用ブルゾン(前開きトレーナー・上着ジャケット)の型紙無料ダウンロードとサイズ調整方法 | きつねのしっぽ
③お腹周り
ロンパース型の場合は脇よりも下の位置(お腹のあたり)まで後見頃がきます。メジャーで測って決めます。ここから始まるカーブが、足を入れる穴になります。
④脇の長さ
脇の下から、足の付根付近です。
⑤前身頃の丈
男の子の場合は、おしっこがかからない長さまで短くします。
⑥尻尾上から内ももの長さ
ここが厄介なのですが、実際に測って設定した方がいいです。尻尾の上からメジャーを当て、おしり横を通って、内股の膝~ももあたりまでの長さです。長い分にはゴムで調整できますので、少し余裕を持ったサイズにすると良いかもしれません。
また、ここの曲線が浅いカーブになっているのですが、ここを深くするとお尻が丸出しになってしまいます。浅めのカーブで作っておいて、途中で試着してもらって邪魔であれば深いカーブにカットしても良いかと思います。
⑦首周り(A+B)
首輪の位置より少し下にゆとりを持った、首周りサイズを測って決めます。前開きなのでぴったりサイズで大丈夫です。
前身頃側は、②同様に重なる部分があるので、その分をプラスします。
袖の形について
左側が前見頃側、右側が後見頃側にくっつくので、左側が谷型、右側が山型になっています。詳しくはブルゾンの型紙の調整方法をご覧ください。
犬用ブルゾン(前開きトレーナー・上着ジャケット)の型紙無料ダウンロードとサイズ調整方法 | きつねのしっぽ
縫い合わせる箇所の長さを等しくする調整
同色の実線部分はそれぞれ縫い合わせる所なので、長さを合わせる必要があります。袖(赤と緑の線)以外は直線なので、特に難しい箇所はありません。
肩線の角度、足部分の角度
肩の線は、直角に合わせた時にぴったりくっつくように調整します。首のラインや腕周りも、なんとなく曲線がつながるようにします。また、足部分は本体から斜め45度でつなげています。
必要パーツ(首リブ・袖リブ・足裾リブ)の採寸
各リブ処理のため、帯状の長いパーツが必要になります。それぞれ必要な長さを測っておきます。
首リブは、輪っか状ではなく木の葉型(両端を斜めにカット)の帯を使用します。前開きの重なり部分を少し超えたあたりまでつけます。下の図はブルゾンの流用ですが、水色の部分です。「つける箇所の長さ×0.9」程度が良いかと思います。
袖リブと足裾リブは、「袖・足裾周りの長さx0.8」程度で良いかと思います。輪っかにして縫い付けます。
型紙完成
後見頃は「わ」を中心に倍の大きさにします。前身頃と袖は左右対象の形で2枚ずつ必要になります。また、お腹のカーブとお尻のカーブ、前身頃の裾部分は、ジグザグ端処理して一度折りをしますので、縫い代を多め(1.5~2cmくらい)に残しておくと作りやすいです。(ジグザグ端処理をせず、バイアステープなど別布で処理をする場合は縫い代が不要になります。)
こちらで型紙は完成です。作り方は続きの記事をご覧ください。