ミシンを始めて間もないのですが、最近犬服作りにはまっていて、ついにレインウェアを作りました。
犬用レインウェアは、なかなか好みのデザインが見つからず、ちょっと厚手すぎて夏は蒸し暑くて着れないとか、いろいろ好みの問題もあるので、既製品を見ながら自分で作れるんじゃないかと思って作ってみました。
私のような初心者で作ってみたい方がいるかもしれないので、一応型紙と作る手順を書いておきます。型紙を作るの大変でしたが、型紙さえできれば、縫うこと自体は簡単で、思ったより時間もかかりませんでした。
まずは型紙になります。市販のレインウェアを解体して、犬用レインウェアの型紙を作りました。
犬用レインウェアの無料型紙ダウンロード
犬長レインウェアの型紙無料ダウンロード(PDF形式/31.6KB)
こちらは3.5kgの小型犬用になりますので、必要に応じて調整してご利用ください。縫い代がちょっとしか無い部分は、最後にパイピング処理をする箇所なので本来は縫い代は不要です(布がほつれてくるためちょっとだけ余裕を残しているだけです)。市販品は、サイズ調整用にウエスト部分にヒモが通っていましたが、サイズをぴったりに作るので省略しました。
素人の独学なのでちょっと微妙なところもあるかもしれませんが、ご参考までにどうぞ。
型紙の作り方・調整方法
①背丈
首輪をつける位置から尻尾の上までの長さが背丈になります。
②胴回り(見頃の最大幅)
胴回り(=脇を1周した長さ)を合わせます。作りたい胴回りの半分の長さを「前身頃:後身頃=2:1」で作ります。
私の場合、中にハーネスをつけようと思ったので、胴回り(34cm)×1.4の余裕を持たせて、半分の長さを2:1で分け、前身頃16cm・後身頃8cmにしています。
③尻尾から足にかかるカーブ
後ろ身頃に対して、斜め45度の角度で足パーツがついています。尻尾から足にかかるカーブは、尻尾の上から後ろ足のモモあたりをなんとなく測りました。
④脇の長さ
腕下から後ろ足の付け根までの長さにします。
⑤袖丈と足の裾丈
こちらはお好みで大丈夫です。
⑥前身頃の丈
男の子の場合は、首元からチン上までの長さを超えないようにします。女の子は脇の長さから1cmマイナスくらいの緩やかなカーブで大丈夫です。
縫い合わせる箇所の長さを等しくする調整
同じ色で線がひいてある部分は、縫い合わせる所なので長さを合わせる必要があります。
上半身と足は一緒に作ってから切り離せば良いので簡単です。(布の有効利用や作業のしやすさ的に切り離しているだけなので、むしろ切り離さず1枚で作った方が良いくらいですが…)脇の部分や袖も直線なので簡単です。
オレンジ色の部分、前身頃の腕カーブと袖の前側カーブは、メジャーを沿わせて測りながら調整が必要です。フードの側面とフード中央もですね。
フードの底辺の長さを合わせる
本体が確定したら、その後にフードを作ります。
フードの底部分(首部分、本体との接合部分)の長さ合計を、「(後身頃の首+袖パーツの首+前身頃の首 のうち重なる2cm部分を除く長さ)×2」になるようにします。上の図でいうグレーの点線部分になります。
私の場合は、(6.5cm+6cm+2.5cm)×2で、フード底の長さ合計を30cmになるようにしたいので、フード中央の底を6cmにするとしたら、残りの24cmの半分が、フード側面の底の長さになります。
上のPDFだと、型紙の紙を後からデータ化したので少しズレちゃっているかもしれません…
型紙完成
後見頃はわを中心に倍の大きさで、前身頃、袖、足、フードの側面は左右対象の形で2枚ずつ必要になります。フードの中央だけ1枚です。
こちらはナイロンタフタというかなり薄手の撥水生地になります。
試作品を作って調整する
型紙ができたら、いきなり本番にするのは怖いので、本体だけでもいったんシーチング生地等の伸びない布で試作品を作って着せてみると良いです。もちろん、布端の処理や、前見頃のボタン等は省略します。ここが結構面倒臭いのですが、どこの部分がどこの長さになるかというのが把握できます。
私は最初に作って胸あたりがパツパツだったり、後ろ足からお尻がパツパツだったり逆にゆとりがありすぎたり、何度か調整しました。(その調整後の完成品が上の型紙になります…)
型紙を有料で購入しても、体重が一緒でも胴回りが大きい子、足周りが細い子など体型に個体差があるので、結局、自力で調整する必要があるんじゃないかなと思っています。
以上、型紙の作り方でした。
こちらで作り方の手順を紹介しています。