それでは実際の縫い方手順です。縫うのは意外と時間もかかりません。簡単6ステップです。
型紙と必要パーツ(リブ)については前回の記事をご覧ください。
[手作り犬服] ロンパース(ラグラン袖・お腹ゴム入り)の型紙の作り方と調整方法(無料型紙ダウンロード) | きつねのしっぽ
手順1:お腹にゴムを入れる
最初にゴムを入れてしまいます。
生地を三つ折りした状態でステッチをかけ、トンネル状にします。両側が空いているのでそこからゴムを通します。
できあがり線より少し内側で、片方のゴムを往復ミシンで縫い止めます。次に、ゴムを引っ張って生地を少しくしゅしゅにした状態で、もう片方も同様に往復ミシンで縫い止めます。
厳密には、「お腹周りのサイズ(+余裕)-背見頃のお腹部分の高さx2」になるくらいくしゅくしゅさせるとちょうど良いと思うのですが、実際には適当で良いかと思います。(私は、お腹周り31cmなので余裕をもたせて34cm、背見頃高さが12.5cmなので、34-25で本来は9cmくらいにするとぴったりなハズなのですが、ひよって11㎝にしておきました…)
手順2:4枚の肩を縫い合わせる
生地を中表にした状態で、前身頃-袖-後ろ身頃-袖と、4枚全てのパーツの肩部分を縫い合わせます。
首の部分の穴を中心としたドーナツ状に4枚がくっつきます。
手順3:両脇を縫い合わせる
生地を中表にした状態で、両脇を縫い合わせます。
ゴムが内蔵されている部分まで縫って返し縫いしておきます。
手順4:足部分を筒状に縫う
生地を中表にした状態で、両足を筒状になるように縫い合わせます。
手順5:お腹周りの処理
お腹周りの処理をするのですがその前に一度試着させてみます。
もし、お腹周りの開きが小さく、着脱しずらいようなら、生地を少しカットして穴のサイズを大きくしちゃいます。逆に、お腹周りの開きが大きく、足周りがダボダボしてしまう場合は、パイピング処理で多少縮めることができます。
お腹周りの処理ですが、背見頃側の生地のお腹周りに2cmくらい縫い代があれば、ゴムの付け根を巻き込んで三つ折りしてステッチする方が簡単かと思います。
バイアステープの付け方
私は、バイアステープが残ってたのでそちらでパイピング処理します。
バイアステープは、伸縮性のある生地なら、幅4㎝で本体の生地を長細く切って使っても大丈夫です。横に伸びるように作ります。面倒であれば市販のものでも構いません。今回はニットバイアスを使用しました。
まず、パイピング処理の場合は縫い代が不要なのでカットしておきます。飛び出たゴムなど、バイアステープで包むのに邪魔になる箇所もカットしておきます。
まず最初に位置を決めてしまいます。始まりと終わりは、ゴムを縫い付けた箇所よりももう少し内側にすると良いです。バイアステープ側の中間地点に印をつけておき、尻尾の真上に来るようにこちらも止めておきます。
バイアステープのつけ方としては、生地の裏側から1回、表側から1回縫います。まず、生地の裏側に広げたテープの端を重ね、9mmほど内側を縫います。
生地の裏側に、バイアステープの端を縫い付けています。白くて全然わかりません…
生地の裏側にバイアステープが縫い付けられた状態です。尚、縫い始めと縫い終わりは、バイアステープの端が外に出ないように先端を折ってあります。
次に、生地を表にして、バイアステープで本体の布端を包み込むようにした状態でもう一度ステッチをかけます。縫い始めと縫い終わりが非常にやりにくいのですが、返し縫いなどして強化しておきます。
この状態で完成です!バイアスの端のところが非常に縫いにくいです… 手縫いでやった方がきれいかもしれません…
手順6:首・袖・足裾にリブをつける
最後に、首・袖・足裾にリブをつけます。
リブの付け方
首周り用・袖口周り用・足裾周り用、それぞれ用意したリブパーツを縫い、輪っかにします。
(ちなみに、直線で縫うだけなので簡単と思いきや、縫い始めに縫い代が無いため布を食ってしまいがちなので、最初の5mmくらいは諦めて開けて縫うと良いかもしれません)
輪っかにしたら、縫った部分を開きつつ縦半分に折り、外表にしておきます。首用リブはつなぎ目の反対側の位置に印をつけておきます。
本体とリブを、布端の向きを揃えて中表になるように揃え、前センターにリブのつなぎ目、後ろセンターに反対側の印をあわせて仮どめします。
この状態でぐるりと一周縫います。リブの方を引っ張り気味に縫うと良いです。
返すと完成状態になります。
袖口と足裾も、サイズが小さいだけで全く同じ手順です。リブのつなぎ目を本体の縫い合わせ部分にあわせ、反対側を1箇所仮どめした状態で、ぐるりと一周縫います。
首と袖口と足裾、計5回リブ処理をして、端処理(ジグザグミシンと不要な布カット)をしたら完成です!