今回はスナップボタンの取り付けについてです。
専用の工具がなくても簡単に取り付けができるワンタッチスナップボタンが最近多いですよね。100円ショップでも購入できるほど安価です。今回はこちらを取り付けてみます。
スナップボタンのしくみとしては、1組のボタンに4つのパーツを使います。
パーツは3種類で、バネと呼ばれるくぼんだ形のパーツ(写真左)、ゲンコと呼ばれる飛び出た形のパーツ(写真右)、それぞれ土台となるヘッドパーツ(写真奥の2つ)が必要です。
パッケージ裏面にも書いてあるのですが、薄すぎる生地にはスナップボタンが取り付けられません。
✕薄地(ナイロンタフタ、ローンなど)
△普通地(シーチング、オックスなど)
○厚地(キャンバス、帆布、デニム、キルトなど)
ナイロンタフタ生地で犬用レインウェアを作ったのですが、生地が薄すぎてスナップボタンが取り付けできなかったので(厳密に言うと、取り付けはできるのですが、バネとゲンコのくぼみがヘッドの突起で埋まってしまい、スナップが噛み合わない)、スナップパッキンを使用しました。
ということでナイロンタフタ生地にスナップボタンを取り付ける方法を書いていきたいと思います。
手順1:生地に穴を開ける
ボタンを取り付けしたいところに目印を書いて、穴を開けます。
本来は目打ち(アイスピックやキリのような工具)で穴を開けるのですが、今回のナイロンタフタ生地では穴を開ける際に周りの糸がつられて線ができてしまったので、ハサミで穴を開けました。山折りにして小さめの普通ハサミで丸く切り取るとやりやすかったです。
手順2:スナップパッキンを貼る
ドーナツ型のシールになっているスナップパッキンを貼ります。専用の商品なだけあって、サイズもピッタリで扱いやすいです!生地を挟むように両側から貼ります。
ちなみに、1ボタンに対しスナップパッキン4枚が必要になります。今回のレインウェアは4つボタンをつけたいので、スナップパッキンを16枚使いました。
手順3:ゲンコとバネを取り付け
ヘッドを裏側から通し、その突起部分にゲンコをはめます。手で持たず、机に置いた上から水平に押し込むと簡単です。
対となる方もヘッドを裏側から通し、突起部分にバネをはめます。
手順というほどでもないですね…。完成です!
スナップボタンの取り外し方
ちなみにですが、他の布で試しに取り付けたものを再利用したい場合やパーツの取り付けを間違えてしまった場合などは、ヘッドをゲンコ(またはバネ)の間の隙間に裁ちばさみの刃等を差し込み、テコの原理で上に押し上げると意外と簡単に外せます。勢いが良すぎるとパーツが飛んでいってしまい行方不明になりますのでご注意を…。
それではまた!