[犬の問題行動] 犬の食糞癖を治す対策をいろいろ試してほぼ治った話

犬の食糞問題をほぼ解決した話 犬との暮らし

こんにちわ。またまた犬関連の話題です。
今現在1歳ちょっとの犬を飼っていますが、長いこと悩んでいた食糞問題が最近ようやく落ち着いてきたので、試した方法などをまとめておこうと思います。

自然界において、動物の食糞癖はそんなにめずらしいものではないらしく、ただちに健康に悪影響があるわけでは無いらしいのですが、やはり一緒に暮らす人間からしてみれば、「これだけは許せない」というか、もう本当に気持ち悪くて嫌悪感を頂いてしまう方もいるかと思います。私も何度泣いたことか…

病院で相談したり、ネットやTwitterでいろいろな情報を探しては試したのですが、大きく分けると「①物理的に食糞をさせない」「②腸の調子を整える食材を与える」「③うんちがまずくなる食材を与える、④うんちにかける」「⑤食糞をしなかったら良いことがあることを教える」「⑥食糞をしたら嫌なことがあることを教える」になるかと思います。

食糞対策①物理的に食糞をさせない

こちらは基本の食糞対策です。「うんちをしたらすぐに片付ける。」シンプルですが、最も簡単でかつ最も有効な方法です。

そりゃ、うんちしたことに気がつけばすぐに片付けますよね。気づかない時や留守中にやられるから困ってるんですよね。

食糞対策②腸の調子を整える食材を与える

これは、一番手っ取り早く簡単に試せるので、おそらく犬の食糞癖でお困りの方はみなさん既に試してるかと思います。

犬の食糞対策でかぼちゃ

食糞対策に効果があるとよく言われるのは、ヨーグルト・かぼちゃ・パイナップル・サツマイモ・キャベツなどでしょうか。腸内環境を整えたり、フードをしっかり消化させるのを補助するということですが、こういった食材で食糞問題が解決したという方は見たことがありません。

うちの犬も、ヨーグルトもかぼちゃもパイナップルも大好きになりましたが、食糞行動には一切変化ありませんでした。

食糞対策③うんちがまずくなる・苦くなる食材を与える

味の素を小さじ1杯、毎食フードにふりかけるのを2週間続けてみてください。」 これはかなり初期に、獣医さんから教えてもらった方法です。味の素の成分(グルタミン酸)を摂取すると、うんちが苦くなる、そして味の素は化学調味料ではないので健康に害はないとのこと。

早速味の素の小袋を購入して試してみたのですが、味の素って結構味が濃いんですよね。こんなのフードに入れちゃって大丈夫なのかなと思いつつ、2週間ほどで小袋を使い切りました。

効果は…ありませんでした。うんちが苦くなったかどうかは不明なのですが、普通に食べておりました。

後で調べたところ、やっぱり「味の素って意外としょっぱい」と感じたとおり、グルタミン酸ナトリウムを取りすぎてしまうようで、やめた方がいいと書かれているサイトがありました。

EFSA(欧州食品安全機関)は2017年、ラットにおけるグルタミン酸とその塩の無毒性量(NOAEL)が体重1kg当たり1日3.2gだという実験結果をもとに、人間の一日摂取許容量(ADI)を30mgとする意見書をまとめています。過剰摂取した際に考えられる健康被害は、頭痛、血圧上昇、インシュリン値上昇など「グルタミン酸ナトリウム症候群」(中華料理店症候群)と呼ばれる症状です。
ティースプーン一杯の味の素は1g程度になります。これを体重5kgの犬が平らげてしまった場合、体重1kg当たり200mgというかなりの量のグルタミン酸ナトリウムを取り込むことになります。単純計算で人間に許容されている量の7倍です。
出典:犬の食糞症をしつけ直す

ちなみに、市販されている食糞防止シロップ等もありますが、ネットやTwitterでの知り合いの投稿を見る限り、「1ヶ月続けたけど効果なし」など、良い体験談は見つけられませんでした。

食糞対策④うんちがまずくなる・苦くなるものをうんちにかける

犬の食糞問題で唐辛子

「うんちに唐辛子をかける」「ビターアップルなどの犬が苦手な味のスプレーをかける」など。これらの方法は、明らかに解決策として無理があるので試していません。

かけた時にうんちがまずかったとしても、かけてなければ食べるに決まっていますし、そもそもうんちに一手間加えている暇があったらさっさと片付けるべきですよね。

Twitterで見かけたわんちゃんは、「ビターアップルがかかったうんちも普通に食べていた」とのことで、ちょっと笑ってしまいました。

食糞対策⑤食糞をしなかったら良いことがあると教える

これは最もポピュラーでおすすめすべき方法だと思います。”うんちを食べずに飼い主の方に行けばおやつがもらえる“ということを叩き込みます。

うんちをするタイミングや時間帯はそれなりにわかると思うので、うんち中は何気なく横目で見守りつつ、食べようとする瞬間に呼び戻して褒めて、おすわり&待てをさせておやつをあげる。おやつを食べている隙にうんちを片付ける

うちの犬は、これを何度か繰り返すと、うんちした後はたいてい(おやつが欲しくて)興奮しながらこちらへ来るようになりました。

この方法が一番効果があったと思うのですが、いったん解決したかに思えたものの、しばらくするとまた再発したのです。とっておきのおやつだったにも関わらず、おやつよりうんちの方が食べたいようです。(ボリュームの問題?)

食糞対策⑥食糞をしたら嫌なことがあると教える

上記と反対のアプローチで、食糞をしたら嫌なことがあることを教えるパターンです。これも初期の頃は試しました。かなり何度も強く叱ったり怒ったり、”嫌なこと”をしたりしました。”嫌なこと”というのは、こちらの記事を参考にしました。食糞問題の最終手段だそうです。

子犬の食糞対策、直らない食糞の最終手段について、我が家の子犬が食糞をすぐ止めた方法を紹介します。
これがどの子犬にも有効な策では無いですし、適切なシツケやイイ事とも思ってませんが。子犬の食糞に対して、全てやりつくしたっていうことなので・・・。
その方法は、食糞したら、子犬の口に向かって、シャワーをかけます
出典:子犬の食糞に対策したが失敗、最後の手段を教えて

この記事、よく読むとこの方法で事故が起きたという報告があって驚きました。これは辛い… 悲しすぎます。

喫緊に食糞を止めさせる必要があり、「シャワーの水を、犬の顔や口に当てる方法」を藁にもすがる思いで試しました。
食糞した犬を、主人がお風呂場に連れて行き、水をかけました。
その数秒後、気道に水が入り「キャン!」と鳴き声、必死の処置も虚しく亡くなりました。
昨日は、娘の誕生日でした。何か分からず亡骸をずっと娘は抱き締めていました。どうか私達のような悲しみが繰り返されないよう、犬の口に水をかける方法には注意をお願いいたします。
出典:子犬の食糞に対策したが失敗、最後の手段を教えて

ということで、「食糞は絶対ダメ!」という強い意志で怖い態度を見せつつも、(内心はドキドキしながらかなり慎重に)水道水で口周りをジャバジャバ洗ったり、口の周りをウエットシートで拭いたり、歯磨きシートで歯や口の中を拭いたりしました。ちょっと強引に。

普通に怒るのはもちろん全然効果なし。無視も効果なし。上記のやや手荒な方法で治るかと思いきや、その時は怯えるくらい嫌がっても、翌日にはケロリとしてうんちパクパク。全く効果なしでした…

そもそも、叱ったり怒ったりというのは現行犯でないと意味がないと言います。食糞の現行犯を見つけるのもなかなか難しいのですよね…

ちょっと落ち着いたものの再発

ということで、食事系は全く効果なし、食糞防止の混ぜもの系も効果なし。食糞したら嫌なことが起こる方式も(私のやり方が甘いのかもしれないですが)うちの犬では全く効果なし。

食糞しなかったら良いことが起こる方式である程度矯正できたものの、安心したのもつかの間、しばらくすると再発してしまいました。

食糞対策⑦食事に変化をつける

いろいろネット記事をあさって食糞の原因をいろいろ考え直したのですが、その中に「単調な食事に飽きた」というものがありました。フードに飽きたから新しい味(刺激)を得るためにうんちを食べるケースがあるとのこと。

うちは生後1年過ぎた頃からフードをなかなか食べなくなり、食べなかったらフードはすぐ片付けるを徹底したり、全然食べない時は手からあげてみたり、おやつ袋で小分けにしてあげてみたりと、フード食べない問題にも手を焼いています。(これは現在進行系です…)

フードは、ペットショップ時代のものから栄養的に評判があるものに変えたら食糞が始まり、また他のフードに変えてからはずっと同じものを出していました。贅沢になってしまうのを恐れて、トッピングなどもかなり控えていました。そこで”食事が単調“という言葉にハッとしたのです。

試しに、ささみを買ってきて茹で、細かく切った野菜を加えて煮込んだスープをトッピングしてみたら、食事はすぐに完食。「もう贅沢になってもいいや」と市販のトッピングふりかけも買ってきたり、レトルトのウエットご飯を混ぜたり、いろいろ食事に変化をつけてみました。

すると、なんと!あんなに固執してたうんちを食べなくなったのです。「うんちを食べなくても、もっと美味しいものが食べれる」と思ってくれたのか、しばらく経っても食糞はせず。匂いは嗅ぐものの、「まあ、食べなくてもいいか」という感じです。

とりあえずは、食糞をしなくなってからだいぶ経つので、いったん解決です。(フード食べない問題は相変わらず続いています…)

食糞対策⑧物理的に食糞をさせない・その2

最後に、食糞が解決する少し前から平行して行っている方法もご紹介しておきます。

いったん食糞が落ち着いたと思っていたのに再発した時期は、完全に”飼い主が見ていない隙を狙って食糞“をしていました。うちは夫が不在のことが多いのですが、朝一でうんちをしたからと安心して私が朝の支度をしている間にもう一度うんちして食べるケース、または、夜ごはん食べたのになかなかうんちしないなと思いつつ、寝る時間になってもしないので諦めて私がお風呂に入ると途端にうんちして食べるケース(どちらも見守りカメラで事後確認)が頻発していました。

「絶対わざとだし、飼い主の目を盗むという悪質さ!しかしこれでは物理的に止められない…」とかなり悩みましたが、ある時思いついたのです。犬はクレートの中でうんちをできないことに!

クレート、狭いですよね。クルクル回れないし、多分高さもないのでうんちの体勢がとれないと思われます。それに、(うちの犬はあまり当てはまらないと思いますが)犬の本能的には寝床で排泄したがらないはずです。

ということで、朝の支度やお風呂等で一定時間犬から目を離す時、クレートに入ってもらうようにしました。

これは見事に成功しました。やっぱりクレートに入ったら大人しく寝るしかないので、大人しく寝ていてくれます。狭いところに閉じ込めてかわいそうな気もするのですが、犬の本能的にはむしろ落ち着くようです。

お水の問題と、オシッコさえ我慢できれば1時間~くらいの外出でもクレートの中で大丈夫かと思われます。また、クレートに入れておけないほど長時間の留守番の場合は(まだ経験していないのですが)、それは人間側の都合なので食糞されても仕方ないかな、と思うようにします。

有効だった食糞対策まとめ

ということで、まとめると、私の場合の有効だった食糞対策は、

  1. うんちをしたら飼い主のところへ来るようにしつけ
  2. 食事の内容に変化をつける
  3. 一定時間目を離す時はクレートで待機してもらう

の3つです。

(とりあえず今は)食糞されなくなって、本当に心が穏やかになりました。

食糞を繰り返していると癖になるそうなので、ということは逆に言えば、食糞しないことを繰り返せば食糞しない癖がつくんじゃないでしょうか。そう期待しつつ、食糞しない今の生活を続けていきたいと思います。