古いネジの頭が潰れて回らない・外せない時の対処法

なめったネジの救世主はネジザウルス お役立ち

こんにちわ。
先日自宅クローゼットの取っ手を交換するため、ネジを外していたのですが、回らなくて外せないネジがあったので、こちらに対処法をまとめて書いておこうと思います。

ネジ外しの基本

そもそもですが、ネジの外し方の基本です。

  • ネジ穴のサイズより小さいドライバーは避ける
  • ネジは「押し込む力7:回す力3」で外す

それでも回らず、ネジの頭が潰れて(=なめって)しまうことがあると思いますが、こういったケースはよくあることなので、対策グッズがいろいろ市販されています。

ネジを回す方向は「のじまりしあき」

先にどうでも良い話をしますが、ネジが固くてふんばっていると、「あれ?どっちだっけ?」と回す向きを混乱してしまう時があるかと思います。

検索しても出てこないキーワードなのですが、ネジを回す方向の覚え方として、私は「のじまりしあき」と教わりました。「の」の方向(時計回り)で締まる、「し」の方向(反時計回り)で開く、という意味です。人の名前みたいでちょっと良い語感じゃないですか?

回す時に一瞬混乱してしまったら、そんな時は冷静に「のじまりしあき…」と唱えましょう。

ネジ外しの救世主はネジザウルス

本題に戻ってネジ外しグッズの定番ですが、ネジザウルスは本当に救世主です。ネジザウルス、名前もかわいいですよね。

ホームセンターのネジザウルス売り場

挟む部分(ネジザウルスの口)部分がネジ頭にしっかり噛み付く形になっているのが特徴です。グリップも握りやすく、ガッチリ挟んでグググと回すのに適しています。

ネジザウルス

ネジザウルスはしっかりネジに噛み付く形状

ただし、こちらはネジ頭が少し浮いていないと噛みつけませんので、ネジ頭が板側にぴったり固定されている状態・食い込んでいる場合には使えません。

最初の一歩は摩擦増強液で

最初の半回転〜1回転くらいはどうしても自力で回す必要があるのですが、ネジ頭が潰れかけているとすべってしまい回りません。そこで今回購入したのが、摩擦増強液です。

ネジが回らない時の一般的な対処法としては、「ネジ頭に輪ゴムをかぶせて回す」というものがあります。こちらもネジ頭の溝とドライバーの先を滑らないようにするためですが、正直ゴムではあまり上手くいかないケースが多いようです。

こちらの摩擦増強液は、黒い砂みたいなものが混ざったジャリっとした液体で、こちらをネジ頭の溝に1〜2滴ほど垂らすだけです。

ネジ溝に摩擦増強液を垂らす

黒いので写真ではよくわからないですが、こちらが溝に垂らした状態です。

なめったネジ頭に摩擦増強液

私は、たったこれだけで、全然回らなかったネジをどうにか半回転回すことができ、ネジザウルスが噛み付く隙間ができました。

(ちなみに、ネジの方向が曲がって固定されているもの、サビて固まってしまっているものは、ネジ頭が取れたり、ネジが途中で折れたりしてしまうこともあります。このケースも想定しておいた方が良いと思います。)

結局、私はクローゼットの取っ手9個交換のためネジを18箇所外したのですが、普通にドライバーだけで外せたのは14箇所、残り4箇所は”摩擦増強液で浮かせてからのネジザウルス”でやっと外すことができました。(うち2本はネジ頭外れ、1本はネジ折れの状態で取り除くことになりました。)

ネジザウルスと摩擦増強液はとても便利なグッズなので、家に一つ用意しておくと良いと思います。
それではまた!