不妊治療の始め方〜不妊治療体験ブログ1

不妊治療

「不妊治療っていつ、どうやって始めればいいんだろう…」
漠然と不安を抱えている女性って多いと思います。
私は現在も不妊治療ですが、今になって思っていること・経験したこと等をブログにまとめておきたいと思います。

不妊治療を始める時期

「周りはどんどん子供に恵まれているのに、うちはどうして…」
私も30歳ごろから漠然と不安を抱えながらも、何も行動に移すことなく10年近く過ごしてしまい、今ものすごく後悔しています。

20代でも40代でも、早ければ早い方が良いですし、不妊治療って時間のかかることです。様子を見てないで、思い立ったら今すぐ始めてください

不妊治療に必要な事前準備

準備1:夫と相談して方向性を定める

不妊治療をするにあたってまず絶対に最初にするべきことは、夫と相談し、夫婦で方向性をまとめておくことです。当然ですが、妻側だけでは不妊治療はできません。まずお互いの意志を確認し、意見を話してをあわせておくことが必要です。その際、以下のことも決めておくと良いです。

  • いくらまで不妊治療に費用をかけるか
  • 不妊治療のどのステップまでやるか
  • 不妊治療をやめるタイミング

やめるタイミングのすり合わせをしていないと、ズルズル行ってしまうと思います。「○年間だけやる」「○万円の予算の範囲内で続ける」「妻が○歳になったらやめる」等、決めておくと良いらしいです。後から話し合って変更できますしね。

準備2:基礎体温計を購入する

まずは、基礎体温計を購入してください。どんな病院に行っても、不妊治療をするのに基礎体温グラフは必須です。

基礎体温計は、36.43℃というように小数点まで計測できる体温計ですが、安いものでOKです。ドラッグストアでも売ってますが、ネットで注文したほうが手っ取り早いです。2,000円弱で買えます。

舌の裏で計るのでちょっと難しそうなイメージですが、毎日やるのですぐ慣れます。

準備3:基礎体温表のスマホアプリをインストール

基礎体温を毎朝計って体温のグラフをつけていきます。スマホアプリなら、毎朝ベッドの中でポチポチと記録できるので便利、というか必須です。

「ラルーン」等が有名ですが、こちらの「eggy」というアプリがシンプル&使い勝手が良く、グラフ書き出し機能までついていておすすめです。

▽基礎体温で生理・排卵日を予測:eggy
https://itunes.apple.com/jp/app/id796310093

私の通っている病院もそうですが、病院によっては指定の書式で提出しなければならず、いちいち書き写す必要があるかもしれません… めんどくさいです。少し継続してみると、このグラフ、自分では全然わからないですけど、ちゃんと上下するんですよね。

準備4:不妊治療クリニックを探す

そして、受診する病院を決めます。そんなに選ぶ余地は無いと思いますが… 「お住まいの地域名+不妊治療」で検索です。もし選べるくらい病院がたくさんあれば、以下に着目して決めると良いと思います。

  • 土曜や夜も受診可能かどうか
  • 家(または会社)から近いか

1回や2回だけ通うという性質ではないので、とにかく通いやすさ重視で決めましょう。土曜や夜に診察していれば、会社を遅刻する日を少しでも減らせると思います。家(または会社)の近所か、少なくとも通勤定期の区間内が良いです。

それと、ネットの口コミをいろいろ読んでしまうかと思いますが、複数の病院を比べている人は少ないので、あまりアテにならないと思いますよ。自分が成功したら評価を高くするし、失敗したら低い評価にするだけじゃないかな…

不妊治療を始める前に知っておきたいこと

仕事を辞めるとつらい

“不妊治療と仕事との両立”ってよくある話題ですが、「仕事はできる限り辞めない方がいい」と思います。会社に限らず、何かの活動でも良いんですが。私は会社員ですし、今どきは専業主婦が珍しい時代なので、会社員向けに書いていますが、これは本当に強く思います。

掲示板等でよく見かけますが、会社を辞めて自分の居場所が家庭だけになってしまうと、本当に逃げ場が無くなってつらいようです。それはとても想像できます。自分も「仕事しながらの不妊治療は気まずいし、大変だな」とは思いますが、その半面、「子どもに恵まれなくても、自分の存在価値・自分の居場所が会社(社会)にある」という事実を思い出して、精神的に何度も救われました。

仕事をきっぱりやめてしまうのでは避け、本当に無理なら量や時間を調整するなどして、保険(=自分の居場所を残しておく)をかけておいた方が良いと思います。

不妊治療の成功率の低さ

なんの知識もなく、「お金をかけて不妊治療を頑張れば、子供ができるだろう」と考えていると、痛い目に合います。

40代で出産した芸能人のニュース記事や不妊治療の成功記事って、よく見かけますよね。不妊治療クリニックのブログや、子宝押しの漢方薬局のブログでもなどでも「当院の○歳の患者様、無事出産されました!」みたいな情報がたくさん掲載されてます。でも、こういうのに惑わされちゃダメなんですよね…

世の中にはこういった成功事例ばっかりが取り上げられるから、なんとなく「お金をかけて不妊治療を頑張れば、私にも子供ができるだろう」って勘違いしちゃいます。でも、考えてみれば、芸能人の失敗事例はニュース記事にならないし、患者さんの失敗事例をブログに書く病院は無いですよね。

人工授精や体外受精にしろ、成功率はそんなに高くないことは予め心得ておくべきです!

何のための不妊治療か

「私はつらい治療を頑張っているのに、夫が協力的じゃない!」「妻が妊娠できず毎日イライラしていてつらい、もう離婚したい!」
掲示板やブログなど読んでいると、長引く不妊治療で夫婦関係が悪化するケースもあるみたいです。つらさは良くわかるし、女性側に共感する部分も多くて、涙ながらに読んじゃうんですよね…

「何のために子どもが欲しいのか」を考えてえてみるのは大事じゃないかと思います。多くの人は、「夫が好きだから、”夫と一緒に”新しい家族を迎えたい」「”夫の”子どもが欲しい」「”夫を”お父さんにしてあげたい」という気持ちが強いんじゃないかなと思います。

私の場合は、夫寄りの原因の不妊と判明していますが、だからといって夫と別れて別の人と結婚してまで子どもが欲しいとは1%も思わないし、不妊の原因のことで夫を傷つけたくないという気持ちが強いです。

仲良く暮らしていた夫婦が不妊治療のせいで離婚に発展するなんて、本末転倒じゃないかな…と思うわけです。

でも、”夫の方に原因があって絶対に妊娠できない”と確定してしまった時、「それなら離婚する」という人もいますよね。私の知り合いの女の子は「子どもは絶対に欲しいけど、夫は彼じゃなくても良いw」と公言していました。その子の人生だから、正解も不正解もないし、その意志は尊重されるべきですけどね。

無駄に長くなってしまったので、今日はこの辺で…