こんにちわ。
前回の胚移植では、移植後の判定で、hCGも上がらず「着床せず」という結果に終わりました。
が、採卵時に採取した7卵のうち、もう1つが凍結胚として残っていたので、間髪入れずに再チャレンジしました。
胚移植再チャレンジ
2回めなので、いろいろ慣れています。
毎晩、子宮内膜を厚くするための卵胞ホルモン剤錠剤「プロギノーバ」を飲み、毎朝毎晩、ホルモン補充の膣座薬「ウトロゲスタン腟用カプセル」を挿入です。
相変わらず膣座薬のカスが出てきて、毎日毎日パンツが汚れますが、パンティライナー多用で我慢です…
移植手術自体も2回めなので、当日も特に不安もなくスムーズに終わりました。今回も、膣洗浄から初めて、胚の準備、移植、と全部合わせて10〜15分程度で手術部屋から出たと思います。
妊娠判定では成功
(もう凍結胚は残っていないので)「これで最後のチャンスだ!」と思いつつ、冷静に採血し、結果を待ちます。
結果は、なんと成功!!
妊娠が認められると上昇するというhCGの値が、前回は40.5mIU/mLで失敗してしまったのですが、今回は351.1mIU/mLでした!
先生にも「妊娠しています。おめでとうございます。」と言ってもらえました!また、看護師さんにも「こっちにもちゃんと線が出てます」と、市販の妊娠検査薬のような棒も見せてもらい、しっかり赤い線が出ていました。
嬉しい、本当に感激!
世の中には何度も体外受精をして失敗して辛い思いをしている人がたくさんいるのに、私はたった2回で成功してしまうなんて、なんて恵まれてるんだろう!と本気で神に感謝しました。
着床後の経過
- 妊娠4〜5週頃:胎嚢(赤ちゃんの袋)が見える
- 妊娠6〜7週頃:胎嚢内で赤ちゃんの心拍が見える
- 妊娠8〜10週頃:赤ちゃんが1.5〜3cmくらいに成長
- 着床しても2割ほどは流産してしまう可能性がある
等と説明を受けました。
この妊娠◯週目というのはちょっと変な数え方で、
- 直前の生理開始日が妊娠0日目
- 直前の排卵日を妊娠14日目(=2週0日)
と数えます。
私は、排卵から5日めに移植をしたので移植日当日が2週5日目、その11日後の妊娠判定日が妊娠4週2日目、となります。
判定日(4週目前半)では「今はまだ何も見えないですが、次に来たら胎嚢が見えると思います。」とのことでした。
流産の可能性・9週の壁
流産の可能性についても説明を受けました。
残念ながら着床しても2割ほどは流産してしまうけど、ほぼ染色体異常が原因なので、仕方のないことだそうです。
流産といってもいろいろなパターンがあるらしく、出血とともにボロっと胎嚢が出てくることもあれば、何も起こらず赤ちゃんの心音が止まってしまっている場合もあるとのこと。流産しても自分で気づかない場合もあるし、流産したら体温が下がるというわけでもないので基礎体温を測っていてもわからないものはわからないようです。
いろいろ調べると「9週目の壁」というのがあって、9週目を超えると流産の可能性はグンと減ると言われているそうで、逆に言うと8週目ごろまでに流産してしまうケースが多いようです。
でも、「2割なら私はたぶん大丈夫だろう!」と思っていました…
それと、(特に病院から説明された覚えが無いのですが、)早くて4週め、一般的には5〜6週からつわりが始まるそうです。
吐き気、嘔吐、匂いに敏感になる、食べ物の好みが変わる、など、小説やテレビドラマでもおなじみの症状です。つわりの症状が落ち着くのが9週目頃、つまり流産の可能性が少なくなる頃らしいのです。
着床後の経過:妊娠5週目
妊娠5週目の後半に、いったん診察を受けました。
ようやく、胎嚢らしきものが見えます。大きさは1cmくらいでしたか、「順調に大きくなっています。」と言われました。
お酒は禁止、タバコも禁止、食中毒に気をつけよう、などなど妊娠中の注意事項なども聞かされました。
着床後の経過:妊娠7週目
妊娠7週目の前半の診察です。
私は全くつわりの様子が無く、もう駄目なのでは…と大きな心配を抱えていました。不安いっぱいで診察してもらいましたが、結果はなんと無事!
「画面見てピコピコ動いているのがわかりますか?これが赤ちゃんの心拍です。」と先生に言われ、本当に感激しました。
わかりづらいですが、たしかにピコピコしているような?とにかくひと安心です。
着床後の経過:妊娠8週目
相変わらず全然つわりの症状が無く不安な毎日を過ごしていましたが、8週目に入ったあたりで、急にタバコの匂いが気持ち悪くなり、ウエ〜となってしまったことがありました。
ちなみに、禁煙にはこれがおすすめです。男梅シリーズは全部美味しいのですが、梅干しタイプや干し梅タイプは比較的店頭で見かけないので、ネット購入が手っ取り早いですよ。
話がそれましたが、タバコの匂いが急に気持ち悪くなり、「これがつわりか…」と、妊娠している実感を感じながら、自信満々で臨んだ妊娠8週目の後半の診察です。
診察時、先生が「あれ?う〜ん…」を連発しているので、だんだん不安になりましたが、ついに聞きたくない一言が。
「前回から全く大きさが変わってないし、心拍が無くなってるんですよね〜 う〜ん… 残念…」
つわりを実感して浮かれ気分で、全く予想してなかったので、一瞬頭が真っ白に。
前回の診察後すぐに成長が止まったと推測できる、かつ、今は心拍がない状態、ということでした。つまり、前回の診察後すぐに死んでしまっていたわけですね。流産です。本当に頭が真っ白です。
やっぱり9週目の壁というのでしょうか、7〜8週目に流産してしまうケースが多いというのは本当なんですね…
というか、初めてつわりっぽい症状が出た頃には既に流産していたことになります。体がまだ妊娠していると勘違いしているなんて、なんだか悲しいです。自分の体がかわいそうに思います…
稽留流産
この後呆然とした精神状態で説明を聞きましたが、これが、稽留流産ということでした。心拍が止まっているまま、赤ちゃんが稽留(けいりゅう)=残っちゃってる状態のことを言います。
この胎嚢が、腹痛と出血を伴って自然に出てくる場合もあるようですが、1週間ほど様子を見ても出てこない場合は手術で取り出さなければならないそう。
「はい、そうですか。しばらく待ちますね。」と上の空で言って帰ってきました。ひとまず今は様子を見ている状態ですが、早く出てきてほしいですね。というか、もうどうでもいい笑
体外受精を失敗した心境・その2
前回に続いて結果としては失敗してしまいましたが、前回の「着床せず」に比べて、今回の「着床後、8週目で流産発覚」はダメージが大きいです。
「9週目の壁を超えるまではまだ安心できないから、誰にも言わないで」と夫にも釘を刺しましたが、釘を刺しておいて本当に良かったです。自分の親にも黙ってましたが、黙っていて本当に良かった。(会社の直属の上司だけは報告が必要だったので、本当に嫌でしたが逐一報告していましたが、「流産してました」と軽く済ませました。)
もっといろいろ浮かれていたら、もっとダメージが深かったと思うので、着床していて嬉しい気持ちをひた隠しにして生きてきて良かったです。
それにしても着床してからの流産は本当につらいです。夫に泣きつきました。
死んでしまって可愛そうと思う反面、「だったら最初から着床しないで欲しかった…」とも思ってしまいました。
しかし、妊婦さんの1~2割は初期流産する等と言われていますので、「なんで私だけ」と嘆くほどに私だけじゃないんですよね…
何度も採卵や移植をしたり、流産を経験しても再チャレンジする方も結構多いようですが、本当にメンタルが強いですよね。でも何度目かのチャレンジで無事出産までたどり着けた方もいるようで、本当に尊敬します。
私は今回の流産の経験がつらすぎて、もう次に進む気力がすっかり無くなってしまいました。「こんなに辛い思いをするんだったら、体外受精なんかするんじゃなかった」とすら思っています。
もちろん、次にやったら高確率で成功するよ!とわかっていたら、また100万かけてチャレンジしますが。100万かけてまたこんな目に合うのはもう耐えられないです…泣
稽留流産の後処置
それはともかく、稽留流産はそのまま放置するわけにはいかず、自然に出てくるのを待つか手術して取り出すか、の選択を迫られます。次のブログ記事に私の体験をまとめました。
それではまた!