体外受精の卵巣刺激(アンタゴニスト法)〜不妊治療体験ブログ3

不妊治療

こんにちわ。優利です!
前回は不妊治療にかかった費用を中心に書きましたが、今日は体外受精の体験を書こうと思います。

卵巣刺激法の決定

前回もちょっと書きましたが、卵巣刺激方法がいくつかあります。

  • 飲み薬による卵巣刺激法(低刺激)…フレンドリー法・モデレート法
  • 注射による卵巣刺激法(調整卵巣刺激)…ショート法・アンタゴニスト法

調整卵巣刺激は、注射メインなので毎日注射が必要で通院回数が多いこと、刺激が強いので体の負担が大きい反面、刺激が多いため採卵数が多い、という方法です。逆に、低刺激法は、通院回数が少なく体への負担も少ない反面、採卵数が少なくなります。

どの卵巣刺激法にするかの判断基準は、AMH(アンチミューラリアンホルモン)の検査結果等を参考に決めますが、”30代後半以上の場合は、調整卵巣刺激の方が妊娠率が高くなる”とのことで、私は「アンタゴニスト法」となりました。

AMHの検査とは、卵巣の予備能力を判断する検査です。血中のAMH濃度は卵巣にある卵子の数に比例するので、将来排卵に至る可能性のある卵胞がどのくらい残っているかの指標になる、とのこと。年齢とともに減少しますが、年齢の割には値が高い人や若くても値が低い人がいるそうです。

「年齢によるAMH濃度の変化」の資料を貼っておきます。AMH値は1.4ng/ml以下だと低い3.0ng/mlあればまあまあ、と聞きました。

アンタゴニスト法のスケジュール

私がもらった資料のスケジュールです。色分けしてみました!

月経周期 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14日目
超音波検査 採卵
FSH/hMG注射
アンタゴニスト注射
HCG注射

要点はこんな感じです↓

  • 3〜4日に一度は超音波検査でチェック
  • 毎日、排卵誘発剤を注射(8回程度)
  • 卵胞が12〜14mmサイズに育ったら以後、排卵を抑える注射(3〜5回程度)
  • 採卵日の2日前の夜、排卵促進の注射(1回だけ)
  • 14日目に採卵予定

つまり、10日以上毎日通院する必要があります!(注射を自分でやるという選択肢もありましたが、ミスったら怖いのでやめました…)

会社員だとこれは正直つらいです… 私は会社では直属の上司にしか不妊治療のことは話してないのですが、やっぱり10日間も毎日会社を遅刻するのはちょっと… 同僚に「どうしたんだろう?」とか思われちゃいますね… でもこればっかりは仕方ないので、明るく「家庭の事情で、今週は午後出勤とさせていただきま~す!」みたいな感じで押し通しました。それと、採卵日はダメージが大きそうなので、会社は予めお休みもらっておきました。

生理3日目からスタートしたのですが、医療明細から薬品名も書き写しておきました。

3日目:超音波検査・フォリルモンP 225
4日目:フォリルモンP 225
5日目:フォリルモンP 225
6日目:フォリルモンP 225
7日目:フォリルモンP 225
8日目:超音波検査・HMG筋注F225・セトロタイド1/2V
9日目:HMG筋注F225・セトロタイド1/2V
10日目:HMG筋注F225・セトロタイド1/2V
11日目:超音波検査・HMG筋注F225
12日目:HCG
13日目:-
14日目:採卵

「アンタゴニスト法は、GnRHアンタゴニストを途中から使用する方法」だそうですが、そのアンタゴニストが8日目から3回注射してもらった「セトロタイド」です。で、12日目の「HCG」が、最後の成熟を促す排卵促進の注射です。

卵巣刺激の注射

注射自体は普通なので、たいして痛くもなくすぐ終わるし、朝イチの病院は空いているので、そんなに苦ではなかったです。

でも、途中から始まった筋肉注射(HMG筋注)がクッソ痛かったですね。数十年、「注射なんて痛くないでしょ」と思っていたけど、筋肉注射は痛いです。数時間ズキズキしていました。注射の場所は肩またはお尻が選べたのですが、場所は毎日ずらすと良いと言われたので(というか何度も同じところに注射するのはキツイ)、右肩→左肩→右臀部→左臀部→右肩とやりました。看護師さんも言ってましたが、お尻は感覚が鈍いので、痛みは肩よりだいぶマシでした。

12日目のHCG注射は夜22時指定でしたので、夫に病院へ連れていってもらいました。

採卵日前日の注意

夜22時以降は食事禁止夜24時以降は飲み物も禁止!でした。次の日は朝8時半指定で採卵なので、早めに寝ることにします。

また、長くなってしまったので、採卵日当日の流れは後日書きます!

それではまた!